なぜ「南アルプスの天然水」は550mlより2Lの方が安いのか?
こんにちは。好きなガリガリ君は梨味です。
今年の梅雨はどこへ行ったんやというくらい連日暑い日が続きますね…
ちなみに今日僕の街は35度を超えるとか…
さてさて。
僕たちが普段何気なく商品を買う時、その値段はどのように決められているのか考えた事はありますか?
今日は偶然それを考えさせられる事に遭遇したので、ちょっと呟いていました。
今日猛暑になるのに水筒忘れたのでさっきセブンで水を買おうとした時に面白い現象に気付いた。同じサントリーの「南アルプスの天然水」なのに、550mlが税込108円なのに対して、約4倍の2Lの方が税込101円で安いのな。 pic.twitter.com/4XppOfVWdL
— Ryosuke Kawauchi (@kawauchi_co) 2016年7月7日
これめちゃくちゃ面白いなと思ってテンション上がった。ペットボトルの水の値段は原価の「水+容器」の価値で決まってる訳じゃないんだなと。自分は何にお金を出してるのか?メーカーや流通は何をどう考えてpricingを決めてるのか?それが垣間見える好例だなーと。
— Ryosuke Kawauchi (@kawauchi_co) 2016年7月7日
これはあくまで僕の仮説だけど、550mlの方はコンビニドリブン、2Lはスーパードリブンの価格なんじゃないかな。スーパーの売れ筋は2L。だからメーカーはスーパーからの圧力でどんどん値下げしていった。でも、コンビニの売れ筋は550ml。こっちは値下げしなくても売れる訳で。
— Ryosuke Kawauchi (@kawauchi_co) 2016年7月7日
コンビニの棚で550mlの水は他の同量のドリンクよりも安い。だから550mlが108円でも「安い」という理由でそれを買う客も多いんだろう。そうなりゃコンビニもメーカーもぼろ儲け。だからコンビニの棚でも550mlの水は客の目に付きやすい一番良い場所に置かれている。
— Ryosuke Kawauchi (@kawauchi_co) 2016年7月7日
一方スーパーでは売れ筋の2Lの水もコンビニではあくまで傍流。コンビニのドリンクは主に買ってすぐ飲む需要がメイン。重たい2Lはそれに向かない。だから2Lの水は棚の中でも見にくい最下部に置かれてる。これで2Lが298円だといよいよ誰も買わないからスーパーの価格でも売れりゃいいや、と。
— Ryosuke Kawauchi (@kawauchi_co) 2016年7月7日
そもそも他の多くのドリンクが500mlなのに水が550mlで売ってるのは、「水は他より10%も多く飲めまっせ!それでいてヨソさんより安い100円でっせ〜!(税込とは言ってない)」と、徹底的に同サイズのドリンクと比較してお得さをアピールして売りたいという魂胆。それでもぼろ儲けだもん
— Ryosuke Kawauchi (@kawauchi_co) 2016年7月7日
ちなみに、ちょっとズレるけど個人的に好きな話がこちら。
以前ダウニーが流行った時、ドンキはダウニーの隣にメキシコダウニーという本家そっくりの商品を置いた。そしてダウニーが安いと宣伝し客を売り場まで集めると、客は隣のメキシコダウニーの方がより安く売ってる事に気付く。そしたら「こっちでいっか」と買うのだが、実はそちらの方が利益が高かった。
— Ryosuke Kawauchi (@kawauchi_co) 2016年7月7日
要するに、商品の価格というのは絶対的な物ではなく、あらゆる条件の中で決まる相対的な概念なんですね。
その中でメーカーも小売もいかに利益を出すか頭をひねり、こういうマジックのようなアイデアを思いつくのでしょう。
普段から「客」としてではなく、「売り手側(メーカーやお店)」の目線になって買い物をすると、コンビニで水1本買うのすら売り手側の思惑が透けて見えて面白くなるのでオススメです。